葉緑体とミトコンドリアはどちらが古いか
NHK高校講座 生物基礎 より
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume007.html
1.ポイント1 生命の誕生
<酸素呼吸をしない原生生物(DNA生物)の誕生>
地球が誕生した頃の環境とよく似た場所を、今でも深い海の底で見ることができます。
300℃以上の熱水が吹き出す、「ブラックスモーカー」と呼ばれる海底の様子です。
生命が最初に誕生したのは、地球内部から熱水が噴き出す、このような海底だったと考えられています。(多分、日本王国の東京大学の研究チームが発表していたと思う。。。)
2.生命が誕生したころの地球の大気は、ほとんど二酸化炭素(CO2.これが水に溶けるとCHO有機物)で占められていて、>酸素はありませんでした。
このような地球で最初に誕生した生物は、酸素以外のものを使ってエネルギーをつくることができる生き物だった、と考えられています。
地球に誕生した最初の生命は、酸素を使わずに有機物(CHO)を分解してエネルギーをつくり出す、このような原核生物だったと考えられています。
2.ポイント2 地球環境と初期生物の進化
<葉緑体の起源>
酸素がなかった地球に、今のように酸素が増えたのは、シアノバクテリアという生物のおかげです。
シアノバクテリアは、今から約27億年前に誕生し、初めて光合成(太陽光エネルギーをCHOに充電+O2排出)をした生物だった、といわれています。
酸素は生物のDNAなどにダメージを与える物質です。初期の生物にとって、「酸素は毒」だったのです。
ところが酸素の濃度が高くなるにつれて、その酸素を使って「有機物から生命活動のエネルギーを取り出すことができる細菌」が現れました。
酸素を使うと、今までとは比較にならないくらい大きなエネルギーを取り出すことができます。
<ミトコンドリアの起源>
その結果、酸素を利用してエネルギーを取り出す生物がどんどん増えて進化し、現在につながっているのです。
3.ポイント3 細胞内共生説
<動物の起源>
1>ミトコンドリアが酸素を使わない原生生物(DNA生物)内に入り込む。
ミトコンドリアーCHOをO2を使用し分解しATPに充電し、酸素を使わない原生生物(DNA生物)に渡す。
酸素を使わない原生生物(DNA生物)―ミトコンドリアにたんぱく質NCHOを渡す。
<植物の起源>
1>これに、シノア・バクテリア=葉緑体(太陽光エネルギーをCHO糖に充電+O2放出)が入り込むと、植物になる。
4.そもそも、細胞の各器官を形成するDNAを見ると、多種類の生物が1個の細胞の中に共生していると分かります。人体も、実は、多種類の生物の混合体なのです。そして、それらを、ホルモン(血管・リンパ管を通じて各生物に連絡)、脳神経(ニューロンを通じて各生物に連絡)等で統合しているのです。