特養利用者のQOL(クオリティー オブ ライフ)

 

1.デイケアは、毎日家に帰るため、日中の居場所づくりがQOLの主要な部分を占めると思われます。老健は3ヶ月で退所し家に戻るためリハビリがQOLの主要な部分を占めると思われます。

 2.特養は、原則、家に帰ることはありません。特養の小さな建物の中で一生を終えます。「死を待つ人の家」なのです。この特養のQOLは、いかなるものなのでしょうか?

インドのマザーテレサの「死を待つ人の家」は、暗い想像とは異なり非常に明るく活気に満ち、常に笑い声が絶えませんでした。ここで死ぬという場所が暗く仕切り倒されイヤミをいわれて過ごし、そして死ぬ。こういう場所であると、その方の一生はいったいなんだったのでしょうか?やはり、インドのマザーテレサの「死を待つ人の家」のような所で死にたいと思うのが本当なのではないでしょうか?

また、特養で「暇過ぎてしょうがない。暇すぎるから喧嘩するのだ。」という声もよく聞きます。死ぬまでにまだやり残した事が大量にあるでしょう。それをやる時間でもあるのです。暇すぎるなど言っていられないのが本当でしょう。

また、若い職員と冗談を言い合い、笑いながら死を待つという事も非常に重要と思われます。

 

 

上記も特養のQOLの中の主要なものの内の数点と思われます。これが実現出来るよう、各施設の特徴を個別的に考慮したQOLを明示し、それが実現出来るよう、人員、物・財源を整備してほしいものです。