免疫の構造

 

1.免疫の本部は肝臓の反対側にある脾臓(ひぞう)と、リンパ節です。しかし、脾臓について学校の教科書にほとんど載っていないのは大問題です。即対応されねばなりません。

2.白血球

 

 

白血球には、好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類がある。

 

 好中球と単球は主として細菌や真菌などを排除する。

 

リンパ球はウイルスの排除、免疫反応の主役を演ずる。 それぞれ体を守る重要な役目を果たしている。

 

 




2.抗原に対する対応

1>皮膚・粘膜のバリアー皮膚が抗原の進入を阻止。粘膜が抗原を洗い流し、殺菌し、また、抗原が増殖しないような環境を作り出す。

 

 

 

 

2>マクロファージー非自己の認識、貪食、ヘルパーT細胞への情報伝達、サイトカインの放出、NK細胞の活性化、抗原提示、後の清掃。

 

3>好中球―顆粒球の1つ。骨髄で生成され血管を通り大群で組織間に出てくる。マクロファージの出すサイトカインにより集まってくる。酵素・活性酵素で抗原を溶かす。血液内での寿命は10時間。この死骸が膿(うみ)。

 

4>ナチュラル キラー(NK)細胞―リンパ球の1つ。自分で抗原を発見し、殺す。非常に殺菌力が高く、最強の免疫細胞である。

 

 

 

 

5>樹状細胞―外界に触れる皮膚・鼻腔・肺・胃腸等に存在。抗原を取り込み、T細胞に伝達し、T細胞を活性化させる。マクロファージより効率的にT細胞に情報伝達し、活性化させる。

 

 

 

 

6>T細胞―リンパ球の1つ。抗原に感染した細胞を排除。

 

ヘルパーT細胞―抗原情報をマクロファージ・樹状細胞から受け取り、キラーT細胞を抗原攻撃に向かわせる。また、B細胞に抗原製造を指示する。

 

キラーT細胞―抗原・抗原が進入した細胞を破壊。そして、一部はメモリー キラーT細胞となり、抗原の情報を記憶する。

 

サプレッサーT細胞―キラーT細胞・B細胞に攻撃停止命令を出す。

7>B細胞―リンパ球の1つ。抗体を製造。抗体は、抗原のみを無力化するため、周囲の細胞に影響を与えず、理想的な抗原攻撃方法と言える。また、一部は、メモリーB細胞となり、抗原の情報を記憶する。