薬とは(概略)1

 

1.基本は、このイオン周期表です。




 

アルカリ性(+イオン物質)-安静剤

中性(+-等価イオン)―有機化剤

酸性(-イオン物質)-興奮剤



 

2.薬の中のいくつか

1>ステロイド薬

親油性で、細胞膜を通過し、細胞内部のDNAを活性化する薬。DNAはたんぱく質を作ります。どんどん新しいたんぱく質を作らせ、人体を元気にし、病気を治します。また、炎症・化膿を抑える効能もあります。

 






 

 

2>α作動薬・阻害薬、β作動薬・阻害薬

間脳から出る自律神経系は、平滑筋・心筋を収縮・弛緩させます。副交感神経は、平滑筋をリラックスさせるので、病気を治す良い神経です。

交感神経は平滑筋を興奮させるドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリン(カテコールアミン)を分泌するので、病気を治すにはコントロールが必要。ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリン(カテコールアミン)を出させるのが作動薬。止めるのが阻害薬。








交感神経系には、α交感神経(表皮、血液凝固・神経の平滑筋をコントロール)、β交感神経(心臓、内臓、消化管の平滑筋をコントロール)があります。

 

 

 

α1(α1A、α1B、α1D -(表皮) 血管収縮、瞳孔散大、立毛、前立腺収縮などに関与

α2(α2A、α2B、α2C -(血液凝固・神経)・ 血小板凝集、脂肪分解抑制のほか様々な神経系作用に関与

 

 

β1 - (心臓)心臓に主に存在し、心収縮力増大、子宮平滑筋弛緩、脂肪分解活性化に関与

β2 - (気管支・内臓平滑筋)気管支や血管、また心臓のペースメーカ部位にも存在し、気管支平滑筋の拡張、血管平滑筋の拡張(筋肉と肝臓)、子宮の平滑筋等、各種平滑筋を弛緩させ、および糖代謝の活性化に関与

β3 - (消化管)脂肪細胞、消化管、肝臓や骨格筋に存在する他、アドレナリン作動性神経のシナプス後膜にもその存在が予想されている。基礎代謝に影響を与えているとも言われている。

 

このα1・2交感神経、β1~3交感神経をコントロールする薬。

 

3.分子標的治療薬

病気の原因は、<特定の毒を持つ分子>が体内に存在する事です。ならば、その分子だけを取り除くだけで、病気が治ります。

この、<特定の毒を持つ分子>だけを人体内から取り除く内科的薬が、分子標的治療薬です。非常に画期的な治療薬技術なのです。

ガン細胞を殺す場合だけでなく、あらゆる病気の治療にこの技術が応用されつつあります。

 

肺がんを学ぶ

http://ganclass.jp/kind/lung/gene/gene05.php