グラム染色
1.感染症の原因細菌の細胞壁の構造を2種類に分類染色し、顕微鏡で見やすくする染色法。
2.方法
<細胞壁の染色>
@アルカリ(+イオン)性のフェノールゲンチアナバイオレット(紫)液で1分、細菌の細胞壁を紫色に染色。
A酸性(−イオン性)のルゴール液(ヨウ化カリウム液)で1分、中和化合させ細胞壁の繊維に固定。
B1分水洗い。
<細胞壁の脱色>
C95%エタノールで脱色。グラム陰性菌の細胞膜は脂質。よって、油であるエタノールで拭くと溶けてしまう。これでグラム陰性菌のみ脱色される。
D水洗いし、風乾。
<核の染色>
Eサフラニンで核を赤色に染色。
<結果>
F顕微鏡で見て、紫色の細菌はグラム陽性菌。毒性は弱い。大多数の球菌。芽胞(がほう)を形成するすべての桿菌。等
核が赤く見える最近はグラム陰性菌。毒性が強い。