毒素の種類1

 

1.ガン(悪性腫瘍)

―自分のDNAが突然変異・老化等で通常と異なるたんぱく質を生産し始めるもの。

 

・体の正常な構造を破壊すること

・正常な機能を奪ってしまうこと

癌性疼痛

 

これが、ガン細胞が人体に害である理由です。

 

2.ウィルス(2本鎖・1本鎖DNAウィルス、2本鎖・1本鎖RNAウィルス)











―自分のDNARNAとは異なるたんぱく質とDNARNAを人体内で大腸菌・免疫細胞等に生産させ、破壊し、増殖。

 

ウィルスが生産させる自己と異なるたんぱく質が毒。

寄生した大腸菌・免疫細胞等を破壊する事も毒。

 

抗生物質が効かず、ワクチン(抗体の設計図)を注射し、人体の免疫機構に抗体を作らせ、自己の免疫機構により消滅させる。

 

3.細菌













1>外毒素―人体に害のあるたんぱく質を細菌外に放出する。グラム陽性・陰性に関係なし。

内毒素―グラム陰性菌(細胞壁が薄い細菌)のみの細胞壁にあるリポ多糖体。細菌が人体の細胞に接触すると害となる。

 

2>人体の細胞内に侵入し増殖する(寄生する)細菌と、細胞外で増殖し毒素を放出する細菌がある。

 

細胞内に侵入し増殖する(寄生する)細菌

細胞の中でしか増殖出来ない菌としては、

 

クラミジア(Chlamydia、おうむ熱、性器クラミジア 症、新生児肺炎等の病原体)

コクシエラ(Coxiella burnetti, Q熱の病原体)

リケッチア(Rickettsia prowazekki, 発疹チフスの病原 体)

 

 貪食細胞に入り増殖する菌としては

 

レジオネラ (Legionella pneumopila、在郷軍人病)

マイコバクテリア(Mycobacterium tuberculosis、結 核菌、M. lepraeらい菌)

ノカルジア(Nocardia、肺感染症を起こす)

 

 非貪食細胞に入り増殖する菌としては

 

バルトネラ(Bartonella、ネコ引っ掻き病病原体)

ブルセラ(Burucella

ツラレミア病原体(Francisella tularensis)

リステリア(Lysteria monocytogenes)

サルモネラ(Salmonella

赤痢菌(Shigella

 

細胞外で増殖し毒素を放出する細菌

細胞外で増殖する菌としては次のような菌がある。

 

 内、胞子形成をしないものとして、

 

百日咳菌(Bordetella pertussis

ボレリア(Borrelia)などの螺旋菌

キャンピロバクター(Campylobacter

ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)

大腸菌(Escherichia coli)

インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae,

H. ducreyi)

ヘリコバクター(Helicobacter pylori胃潰瘍を起こす)

肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae

レプトスピラ(Leptospira interrogans)

マイコプラスマ(Mycoplasma)

ナイセリア(Neisseria meningitidis, N. gonorrheae)

緑膿菌(psuedomonasu aeruginosa)

ぶどう球菌(Staphylococci)

連鎖球菌(Streptococci)

コレラ菌(Vibrio cholerae)

ペスト菌の仲間(Yersinia pestis, Y. enterocolitica, Y. psuedotuberculosis)

 

 内、胞子を作るものとしては、

 

炭疽菌(Bacillus anthracis)

破傷風、ボツリヌス、ガス壊疽菌(Clostridium tetrani, C. botulinum, C. perfringens)

 

 などがある。

 

 

 

<感染の順序>

1細菌が人体の細胞に接着。

2細菌毒素

細菌毒素は、宿主細胞を攻撃するメカニズムの違いにより4種類に分ける事が出来る。

 

(1)細胞表面のレセプターへの結合自体によるもの(surface-acting toxins)

 

(2)細胞表面に孔を開けるもの(pore-forming toxins)

 

(3)AB毒素(A/B toxins)

 

Aacitive、活性)領域、B binding、結合)領域からなる。A領域は細胞質にある標的分子に作用し毒性を発揮する領域であり、B領域はA領域を運搬する役割を果たす。細胞の毒素受容体を認識し結合するのは、B領域である。A領域の活性様式で、種々に分けられる。

 

(4)III型及IV型分泌系によるもの(Type III and IV secretion)である。

 

3型―毒素たんぱく質を人体細胞内に注射する注射器を持つ細菌。

4型―3型と同じく注射器を持つ。しかし、未だ完全には解明されていない。

 

 

4.真菌

カビの事。

 

5.原虫

アメーバー等の事。